オペル―ナミビアで生産へ―

仏自動車大手PSAの独子会社オペル(リュッセルスハイム)は12日、同社モデルをナミビアで生産する計画を発表した。昨年11月に打ち出した業績改善計画「PACE」に基づく措置で、欧州域外での販売を伸ばし黒字転換につなげる考えだ。アフリカ南部で販売する。

PSAが国営ナミビア開発会社(NDC)と設立する合弁でオペル車をセミノックダウン生産する。まずは下半期にSUV「グランドランドX」の製造を開始。その後は車種を増やしていく。プジョー車も含め同合弁の生産台数を2020年までに年5,000台以上へと引き上げていく計画だ。

オペルは昨年7月まで親会社であった米ゼネラル・モーターズ(GM)の戦略を受けて、これまでは欧州域外での販売が制限されていた。PACEではグローバル化の推進方針を打ち出しており、22年までに20以上の国に新規参入。欧州域外の販売比率を20年代半ばまでに10%超へと拡大する。オペルのミヒャエル・ローシェラー社長は「成長市場で速やかに地歩を築くためにわが社は親会社のグローバルなプレゼンスを活用する」と述べた。

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