メルク―液晶不振響く、17年は営業減益に―

製薬・化学大手の独メルク(ダルムシュタット)が8日発表した2017年12月期決算の営業利益(EBITDA、特別要因を除く)は前期比1.7%減の44億1,400万ユーロへと落ち込んだ。液晶価格の下落などを受けてパフォーマンスマテリアルズ部門で11%の減益となったことが影響。為替差損も圧迫要因となった。

売上高は2.0%増の153億2,700万ユーロに拡大した。ライフサイエンスと処方薬の2部門が好調で、増収を確保した。売上高営業利益率は28.8%で、前期の29.9%を1.1ポイント下回った。

純利益は59.7%増の26億ユーロと大幅に伸びた。米税制改革の効果で水準が9億600万ユーロ押し上げられたことが大きい。

18年12月期は内部成長ベースの売上高で緩やかな増加、為替変動の影響を除いたEBITDA(特別要因を除く)でやや減少を見込む。

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