自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)が16日発表した2月のグループ販売台数は前年同月比7.2%増の73万7,700台となり、これまでに引き続き大きく伸びた。アジア・太平洋と中東欧が好調で全体が押し上げられた格好だ。
中国販売台数は13.5%増の25万3,200台に拡大した。SUVの新モデル攻勢が奏功した格好で、春節のマイナス効果が十二分に相殺された。中国を含むアジア・太平洋の販売台数は11.6%増えて27万7,300台となった。
中東欧は12.0%増の6万2,100台に拡大。ロシアは20.1%増の1万5,800台と伸び率が大きかった。足元の西欧も7.3%増の26万8,700台と好調だった。
北米は2.8%増の6万9,200台で、主力の米国は9.3%増の4万6,700台だった。
南米は15.2%減の3万台となり、主要地域のなかで唯一落ち込んだ。ブラジル(30.9%減の1万3,600台)の不振が響いた。
主要ブランドではVWブランド商用車(5.3%減の3万1,600台)を除いてすべて増加した。乗用車のセアト(25.9%増の3万9,900台)、シュコダ(14.3%増の9万2,800台)、商用車のMAN(19.2%増の9,700台)、スカニア(12.9%増の7,100台)は2ケタ台の伸びを記録。高級スポーツ車のポルシェも9.8%増の1万7,700台と好調だった。 VWブランド乗用車は5.7%増の40万7,100台、アウディは4.6%増の13万900台だった。
1~2月のグループ販売台数は163万6,300台で、前年同期を8.8%上回った。すべての主要地域で増加。アジア・太平洋(13.4%増)と中東欧(10.3%増)は2ケタ台の伸びを記録した。中国は14.9%増の65万1,800台だった。
ブランド別ではVWブランド商用車が3.3%減少したのを除きすべて増加した。MAN(23.8%増)、セアト(23.1%増)、スカニア(21.1%増)、アウディ(12.4%増)、シュコダ(12.3%増)、ポルシェ(11.0%増)は2ケタ増を記録。VWブランド乗用車も6.5%拡大した。