ドイツ連邦統計局のデータをもとに連邦経済省が8日発表した3月の鉱工業生産指数(暫定値)は物価・季節要因・営業日数調整後の実質で前月比1.0%増となり、2カ月ぶりに拡大した。エネルギー業が1.4%、製造業が1.1%、建設業が0.6%の幅で拡大。製造では投資財が2.6%の伸びを記録した。消費財は1.1%増、中間財は0.6%減だった。
鉱工業生産指数を特殊要因による統計上のブレが小さい3カ月単位の比較でみると、製造業と建設業では1~3月の数値が前の期の昨年10~12月比でそれぞれ実質0.1%増と小幅な伸びにとどまった。消費財は2.0%増加したものの、中間財が0.9%減少。投資財は0.2%増と伸び率が小さかった。経済省は、好調だった昨年下期の反動が出たほか、ストの増加やインフルエンザの流行、イースター休暇といった一時的な要因が足かせになったに過ぎないとして、景気の拡大基調は続いているとの見方を示した。