ZFフリードリヒスハーフェン―独西部の操舵装置工場を閉鎖―

自動車部品大手のZFフリードリヒスハーフェンは9日、独西部のゲルゼンキルヒェンにある操舵装置工場の閉鎖方針を従業員に伝えた。新規受注が途絶えているため。同工場は現時点で利益を確保しているものの、受注好転の見通しが立たないため年末で操業を停止する方向だ。

同工場の従業員数510人は他の拠点に異動することができるものの、ZFの国内工場の大半は独南部にあるため、退社を余儀なくされる者が多いとみられる。約40キロの距離にあるヴィッテン工場(大型トランスミッション製造)は雇用規模が現在およそ900人であることから、ゲルゼンキルヒェン工場の従業員全員を受け入れることはできない。