独電気電子工業会(ZVEI)が19日発表した独電機業界の5月の輸出高は前年同月比1.6%増の163億ユーロと小幅な伸びにとどまった。比較対象の2017年5月に比べ営業日数が2日少なかったことが響いた格好。ユーロ圏向けは4.3%増の50億ユーロと好調だったものの、ユーロ圏外向けが0.9%増の113億ユーロにとどまった。
ユーロ圏ではアイルランド向けの伸び率が最も大きく、前年同月比37.8%増の1億1,060万ユーロに拡大した。エストニア(27.2%増の3,450万ユーロ)、ポルトガル(25.5%増の1億5,820万ユーロ)、オランダ(19.1%増の8億7,330万ユーロ)、ギリシャ(16.6%増の5,700万ユーロ)向けも好調だった。フランス(2.2%減の9億2,590万ユーロ)、スペイン(3.5%減の5億4,250万ユーロ)、オーストリア(6.5%減の6億5,280万ユーロ)、リトアニア(21.1%減の4,180万ユーロ)は落ち込んだ。
ユーロ圏外向けをけん引したのはルーマニアで、20.7%増の3億2,960万ユーロに拡大した。チェコ(20.0%増の8億5,420万ユーロ)、スウェーデン(18.0%増の4億470万ユーロ)、ポーランド(8.0%増の7億1,490万ユーロ)、ハンガリー(5.8%増の5億2,110万ユーロ)、デンマーク(1.4%増の2億550万ユーロ)もユーロ圏外平均を上回る伸びとなった。
ユーロ圏外向けで輸出額が落ち込んだのは韓国(11.7%減の2億2,960万ユーロ)、インド(11.3%減の1億9,010万ユーロ)、スイス(9.9%減の5億1,070万ユーロ)、英国(7.7%減の7億8,000万ユーロ)、トルコ(7.4%減の2億4,810万ユーロ)、日本(3.7%減の2億2,490万ユーロ)、米国(3.4%減の14億ユーロ)、ロシア(1.2%減の3億1,730万ユーロ)、中国(0.2%減の17億ユーロ)。
1~5月の輸出高は838億ユーロで、前年同期を4.4%上回った。ユーロ圏向けが7.6%増の268億ユーロ、ユーロ圏外向けが3.1%増の570億ユーロだった。