自動車部品大手の独コンチネンタル(ハノーバー)が2日発表した2018年4-6月期(第2四半期)決算の営業利益(EBIT、調整済み)は前年同期比4.7%減の22億2,020万ユーロへと落ち込んだ。車両の電動・デジタル化に向けた投資と生産投資が響いた格好。売上高(調整済み)は1.2%増の222億8,730万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の10.6%から10.0%へと低下した。純利益は4.3%増えて15億5,970万ユーロとなった。
ヴォルフガング・シェーファー取締役(財務担当)は、9月1日以降に新車登録される乗用車は実際の走行に近い排ガスデータが得られる新たな台上試験「世界統一試験サイクル(WLTP)」をクリアしなければならないことを踏まえ、7-9月期(第3四半期)は業績が悪化する可能性があることを明らかにした。同テスト手続きに多くのメーカーが手間取り、一部モデルの生産を見合わせる動きが強まっていることから、同社の部品受注が一時的に落ち込むと予想している。ただ、最終四半期の10-12月期は好調が見込まれるとして、18年12月の業績予測を据え置いた。