独機械輸出が好調、上期4.3%増に

ドイツ機械工業連盟(VDMA)が20日発表した同国の上半期(1~6月)の機械輸出高は867億ユーロとなり、前年同期比で4.3%増加した。伸び率は前年同期の5.9%を下回ったものの、なお高い水準を維持。VDMAの主任エコノミストは、通商摩擦や経済制裁を受けて顧客企業は先行き懸念を強めているものの、そうした影響が輸出に反映されるには時間がかかると述べ、現時点では大きなしわ寄せが出ていないとの見方を示した。

輸出成長率はアジア向けで7.0%を記録。中央・南アジア向けは13.7%に達した。北米は同6.4%、欧州は3.7%だった。

輸出先上位20カ国のなかではイタリアの伸び率が最も大きく、12.5%に上った。これに中国が12.0%で続く。このほかロシア(11.7%)、ポーランド(11.6%)、インド(10.2%)で2ケタ台の伸びを記録した。トルコは6.6%減少した。同国通貨リラの急落で輸入価格が上昇していることが響いた格好だ。メキシコも好調だった前年同期の反動で8.7%減と大きく落ち込んだ。(表1を参照)

主要部門ではフルードパワーが11.0%増加。駆動技術(7.7%)、建設機械・建築資材製造機械(7.2%)、農業機械(5.9%)、食品機械・包装機械(4.4%)、精密工具(4.4%)も平均を上回る伸びとなった。(表2を参照)

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