製薬・化学大手の独バイエル(レバークーゼン)は5日の決算発表で、2018年12月期の業績見通しを引き上げた。米農業化学大手モンサントを6月7日付で買収したことを受けたもので、売上成長率を従来予測の「1ケタ台前半~半ば」から「1ケタ台半ば」へと上方修正。営業利益(EBITDA、特別要因を除く)も「1%のケタ台前半の減少」から「1%のケタ台前半~半ばの増加」へと引き上げた。売上高は350億ユーロ未満から390億ユーロ超へと40億ユーロ以上、上方修正している。
18年4-6月期(第2四半期)のEBITDA(同)は23億3,500万ユーロとなり、前年同期比で3.9%増加した。為替差損で約1億3,000万ユーロ水準が押し下げられたものの、農業化学部門が99.1%増の6億3,100万ユーロと好調で全体を強く押し上げた。処方薬部門は研究開発費の増額受けて8.0%減の13億6,300万ユーロへと落ち込んだ。売上高は8.8%増の94億8,100万ユーロだった。
純利益は34.7%減の7億9,900万ユーロへと大幅に下落した。旧子会社コベストロを連結対象から切り離したことが響いた。