電池と架線給電のハイブリッド電車、シーメンスが共同開発

電機大手の独シーメンスとオーストリア国鉄は10日、電池と架線給電を利用するハイブリッド旅客電車をウィーンで公開した。鉄道の二酸化炭素(CO2)排出削減を狙って共同開発したもので、18日開幕の鉄道技術見本市イノトランス(ベルリン)で公開する。

シーメンスのモジュラー式鉄道車両「デジロML」をベースにプロタイプ「シティージェット・エコ」を開発した。電化路線では架線から電力の供給を受けて走行。非電化路線は車載電池を用いて走行する。充電は架線からの給電で行う。電池にはリチウムイオン電池よりも高速な充電が可能なチタン酸リチウム電池を用いる。

両社は今後、シティージェット・エコの実用テストを実施。来年下半期の実用化を目指す。

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