電機業界7月受注3.5%増加、6カ月来の伸び率に

独電気電子工業会(ZVEI)が11日発表した独電機業界の7月の新規受注高は前年同月比3.5%増となり、6カ月来の高い伸びを記録した。国外が好調でユーロ圏(ドイツを除く)は5.6%、ユーロ圏外は4.5%拡大。国内は1.7%増だった。

1~7月の新規受注高は前年同期を1.5%上回った。国内は3.0%減少したものの、国外が5.2%増加。ユーロ圏外は6.9%拡大した。ユーロ圏は2.5%増だった。

7月の業界生産高は物価調整後の実質で前年同月を4.7%上回った。1~7月の累計は前年同期比3.6%増で、内訳は産業財が3.9%増、中間財・電子部品が6.4%増、耐久消費財が3.9%減だった。

業界企業を対象とする8月のアンケート調査では、今後3カ月間の生産高を「拡大する」との回答が28%に上り、「縮小する」は6%にとどまった。「拡大」から「縮小」を差し引いた数値は増加へと転じた。米国との通商摩擦の激化がひとまず回避されたことが背景にあるもようだ。

7月の業界売上高は163億ユーロで、前年同月を6.4%上回った。国外が特に好調で、ユーロ圏は7.7%増の32億ユーロ、ユーロ圏外は7.4%増の54億ユーロを記録。国内も5.3%増えて77億ユーロとなった。

1~7月の売上高は1,127億ユーロで、前年同期を4.2%上回った。内訳は国内が3.8%増の533億ユーロ、ユーロ圏が6.0%増の220億ユーロ、ユーロ圏外が3.8%増の374億ユーロだった。

8月の業界景況感は好転した。今後の見通しに楽観的な企業が増えたことが反映された格好で、輸出見通しも明るさを増した。

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