ドイツの製造業が昨年、生産した電力の量は57テラワット時(TWh)となり、前年の54TWhから5.6%増加した。国内の発電全体に占める割合は前年の11.2%から12.3%へと1.1ポイント拡大。10年前の2007年比では増加幅が3.1ポイントに達した。(表1を参照)
製造業の発電で最大の電源は天然ガスで、48.6%を占めた。07年の31.7%からは16.9ポイント拡大している。一方、二酸化炭素(CO2)の排出量が多い石炭と褐炭は07年の計30.4%から13.2%へと17.2ポイント低下した。(表2を参照)
発電量が最も多い業界は化学で、製造業全体の30%を占めた。これに金属製造・加工が20%で続く。3位は製紙で13%だった。