エンジン大手の独ドイツ(ケルン)は22日、中国自動車大手・第一汽車(FAW)との合弁ドイツ大連(Deutz Dalian)から資本を引き揚げたと発表した。同合弁の業績不振を受けた措置。ドイツは中国事業を仕切り直すために、FAW以外の現地企業と新たな合弁を設立する考えで、すでに合弁交渉を進めている。交渉は進展した段階にあるという。
ドイツ大連は折半出資で11年前に設立した企業で、建築車両や農業車両などオフハイウェイ車両向けのエンジンを製造している。ドイツは同合弁の資本50%をFAWに譲渡した。取引金額は非公開。
FAWとは今後も協業していく考えで、ドイツは必要に応じてFAWからエンジンを調達できる。他の分野でも協業の可能性を検討する。