ドイツ連邦統計局が23日発表した9月の生産者物価指数は前年同月比3.1%増となり、12カ月来の大きな上げ幅を記録した。エネルギーが最大の押し上げ要因で、8.5%上昇。エネルギーを除いたベースでは上昇率が1.6%にとどまった。
エネルギーのなかで上げ幅が最も大きかったのは石油製品で、18.5%に上った。灯油が35.0%、液化石油ガスが24.1%上昇。軽油とガソリンもそれぞれ17.5%増、13.1%増と2ケタ台の伸びを記録した。
電力も9.0%増と上げ幅が大きかった。電力公社などの配電事業者向けが18.5%上昇。特別契約顧客向けも10.2%高くなった。一般世帯向けは0.6%下落した。
天然ガスは7.0%増で、発電所向けは20.0%、産業向けは13.8%上昇。一般世帯向けは1.9%下落した。
中間財は2.5%の伸びを記録した。金属が3.9%、化学品が5.6%上昇。と非金属二次原料は23.3%減と大きく下落した。
非耐久消費財は横ばいにとどまった。食料品が0.7%下落したことが反映された格好。下げ幅は砂糖で25.7%、バターで16.6%、豚肉で7.3%、コーヒーで2.0%に上った。牛肉は5.6%、パン・ケーキ・焼き菓子は4.1%、果物・野菜は3.4%、ビールは3.1%高くなった。
耐久消費財は1.7%、投資財は1.4%の上昇だった。
9月の生産者物価指数は前月比では0.5%増となり、7カ月連続で上昇した。エネルギーが2.0%増となり、全体をけん引。エネルギーを除いたベースでは物価に変動がなかった。エネルギー以外では非耐久消費財が0.1%増、投資財、耐久消費財が横ばい、中間財が0.1%減だった。