フォルクスワーゲン―コネクテッドカー向けサービス共同開発へ―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は23日、独中堅IT企業ディコニウム(Diconium)に49%出資することで合意したと発表した。コネクテッドカー向けの事業モデルとデジタルサービスを共同開発する。出資額は明らかにしていない。独禁当局の承認を経て取引を実施する。

ディコニウムは西南ドイツのシュツットガルトに本社を置く企業で、1995年に設立された。デジタル事業モデルの構築を包括的に支援するサービスを手がけている。ポルトガル、米国、インドにも事業拠点を持ち、従業員数は約800人。

VWは2020年から、主力のVWブランド乗用車ですべての車両をコネクテッドカーとし、VW車の利用者が例外なくデジタルサービスを受けられるようにする計画を8月に打ち出した。9月には米IT大手マイクロソフトと戦略協業合意している。マイクロソフトのクラウド プラットホーム「アジュール」をベースにVWの専用クラウド「ワン・デジタル・プラットホーム」を開発していく。

ディコニウムとは同プラットホーム上で顧客に提供するデジタル商品やサービスを共同開発する。具体例としてマルチメディア・ストリーミング、給油・充電・駐車などの自動決済、ソフトウエアのアップデートを挙げている。

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