戦車大手の独ラインメタル(デュッセルドルフ)は26日、独クラウス・マッファイ・ヴェークマン(KMW)と仏ネクスターが経営統合でオランダに設立した同業KMW+ネクスター・ディフェンス・システムズ(KNDS)に出資するための交渉を行っていると発表した。次世代戦車の分野で協業する考え。出資交渉が成功するかどうかは政治、経済および規制の3要因にかかっているとしており、独仏政府の意向に大きく左右される見通しだ。
ラインメタルはKMWとの合併を目指していたが、どちらが主導権を握るかで合意できず、交渉はとん挫。KMWはその後、ネクスターとの合併を決めた。ラインメタルは長期的に単独で生き残るのが難しい状況にあることから、提携や買収を模索している。KNDSとは次世代戦車の開発で協業したいもようだ。