家電通信機器協会(gfu)によると、1-9月期のドイツ家電市場規模は290億ユーロとなり、前年同期を0.5%上回った。市場の37%を占めるスマートフォンが好調で、娯楽家電とIT機器の不振が相殺された格好だ。
通信機器の売上高は12.7%増の85億ユーロへと拡大した。主力のスマホは13.4%増の78億ユーロ。スマホ販売台数は0.9%増の1,636万台にとどまったものの、平均価格が12.4%増の477ユーロへと大きく上昇したことで、売り上げが強く押し上げられた。ウェアラブルは販売数が4.7%増の258万台、売上高が12.5%増の4億1,600万ユーロだった。
娯楽家電の売上高は8.6%減の62億ユーロと大きく落ち込んだ。テレビは4.3%減の28億ユーロ。テレビの平均価格は3.8%増の608ユーロへと上昇したものの、販売台数が7.9%減の456万台と振るわなかった。
デジタルカメラは販売台数が13.3%減の131万台、平均価格が2.4%増の463ユーロで、売上高は11.3%減の6億600万ユーロに落ち込んだ。
IT製品の売上高は43億ユーロで、前年同期を4.0%下回った。白物家電は大型が1.6%減の64億ユーロ、小型が1.4%増の37億ユーロだった。