BASF―18年利益見通し下方修正、ライン川水位低下など響く―

化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は7日、2018年12月期の営業利益(EBIT、特別費を除く)見通しを引き下げた。基礎化学品部門と自動車業界向け事業の不振を受けたもので、前期実績(76億4,500万ユーロ)を「最大10%下回る」とした従来予測を「15~20%下回る」へと下方修正した。

基礎化学品部門ではポリウレタンの原料となるイソシアネートの価格が大幅に低下したほか、ナフサを高温分解して化学基礎原料を生産するスチームクラッカーの利益率が予想を下回った。また、ライン川の水位低下に伴うに伴う利益の減少幅が第3四半期(7~9月)の約5,000万ユーロから第4四半期(10~12月)は最大2億ユーロに膨らむ見通しとなった。

自動車業界向け事業では米中通商摩擦が響いて、中国顧客からの引き合いが第3四半期以降、大きく落ち込んでいる。

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