「第4四半期GDPは大きく拡大」=独連銀

ドイツ連邦銀行(中銀)は17日に発行した最新月報で、第4四半期(10~12月)の国内総生産(GDP)は前期比で大幅な増加へと転じるとして、2四半期連続のマイナス成長は回避されるとの予想を示した。欧州連合(EU)の排ガス検査方式変更を背景に第3四半期(7~9月)のGDPを強く押し下げていた自動車の生産が回復していることから、第4四半期は反動で成長率が押し上げられるとしている。経済学では一般的に、マイナス成長が2四半期以上続くと「景気後退局面」と定義されている。

連銀はドイツの今年のGDP成長率については14日、従来予測(6月)の実質2.0%から1.5%へと引き下げた。通商摩擦や欧州連合からの英国の「無秩序離脱」懸念、トルコなど新興国の経済不振を踏まえたもので、来年についても1.9%から1.6%へと下方修正した。

上部へスクロール