Helaba―デクシアの独子会社買収―

独ヘッセン・テューリンゲン州立銀行(Helaba、フランクフルト/エアフルト)は14日、フランス・ベルギー系の金融大手デクシアから独子会社デクシア・コムナールバンク・ドイチュラント(DKD)を3億5,200万ユーロで完全買収することで合意したと発表した。地方自治体向け事業を強化する狙い。当局の審査を経て買収手続きが来年第2四半期(4~6月)に完了すると見込んでいる。

デクシアは自治体への融資を中核業務とする金融機関。ギリシャに端を発した信用不安の影響で資金繰りが悪化して事実上の経営破たんに追い込まれ、フランス、ベルギーおよびルクセンブルク政府が国有化して救済した経緯がある。すでにイスラエル事業の売却やポルトガル支店の閉鎖など事業の整理を進めており、今回のDKD売却では資産総を16%圧縮することになる。

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