フォルクスワーゲン―電池材料加工のスタートアップに出資―

自動車大手の独フォルクスワーゲン(VW、ヴォルフスブルク)は23日、原子層堆積(ALD)という技術分野で活動する米国のスタートアップ企業フォージ・ナノに1,000万ドルを出資すると発表した。VWは電動車の販売を今後、大幅に伸ばしていく計画のため、重要部品である電池セルの分野で研究力を強化する意向だ。

ALDは原子の自己制御性という性質を利用した成膜技術。ALDを利用して電池セルの材料にコーティングを施すと、エネルギー密度が高まることから、電動車の走行距離を伸ばすことができる。

フォージ・ナノはコロラド州ルイビルに本社を置く企業で、ALDのスケーリング技術を研究している。VWとは2014年から協業関係にある。VWは同技術の産業化に向けた試験を支援する。

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