半導体大手の独インフィニオン(ミュンヘン)は5日の決算発表で、2019年9月通期の投資額を引き下げると発表した。市場の冷え込みが鮮明になっているためで、従来計画の「16億~17億ユーロ」から「約15億ユーロ」へと下方修正する。特に自動車業界と中国市場で需要の落ち込みが大きいという。
18年10-12月期(第1四半期)の営業利益は3億5,900万ユーロで、前年同期を27%上回った。セキュリティ・ソリューションを除く3部門で増益を確保。電力管理は45%増、産業向けは44%増、車載半導体は14%増と2ケタ台の伸びを記録した。
売上高は11%増の19億7,000万ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の15.9%から18.2%へと上昇した。純利益は24%増えて2億5,400万ユーロとなった。
19年9月期の売上高営業利益率で17.5%を確保するとした予測は据え置いた。ただ、売上成長率については9%との予測を示し、これまでの予測レンジ(9~13%)の下限にとどまる見通しを明らかにした。