ドイツ連邦統計局が2月28日発表した同月の消費者物価指数(暫定値)は前年同月比の伸び率(インフレ率)が1.6%となり、前月の同1.4%を0.2ポイント上回った。インフレ率の上昇は4カ月ぶり。エネルギーの上げ幅が前月の2.3%から2.9%、食料品も同0.8%から1.5%へと拡大したことが大きい。物品全体では2.4%に達し、前月の1.3%を大幅に上回った。物価に占める比重が53%に上るサービスは横ばいの1.4%だった。
前月比のインフレ率は0.5%と大きかった。比較対象の1月は12月のクリスマスの反動で物価が0.8%落ち込んでおり、2月は揺り戻しが起きた格好だ。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が1.7%、前月比が0.5%だった。