卸売物価の上げ幅4カ月ぶりに拡大、2月は1.6%に

ドイツ連邦統計局が15日発表した2月の卸売物価指数は前年同月比1.6%増となり、上げ幅は前月の1.1%を0.5ポイント上回った。上昇率の拡大は4カ月ぶり。穀物・葉たばこ・種子・飼料が16.5%増と大幅に伸びたことが大きい。このほか、果物・野菜・じゃがいも(7.8%増)と、物価に占める比重が大きい石炭・石油(2.9%増)も全体を強く押し上げた。

穀物粉・穀物製品は3.8%増、化学製品は2.1%増、鉱石・金属は0.3%増だった。

スクラップ・リサイクル材料は5.4%減となり、これまでに引き続き大きく下落。このほか、電算機器・周辺機器・ソフトウエア(3.5%減)、ペット・家畜(2.5%減)、コーヒー・茶・カカオ・香辛料(1.1%減)が前年同月を下回った。

卸売物価は前月比では0.3%増となり、3カ月ぶりに上昇した。上げ幅は果物・野菜・じゃがいもで3.0%、ペット・家畜で1.3%、石炭・石油で0.9%、鉱石・金属で0.5%を記録。化学製品(0.9%減)、穀物・葉たばこ・種子・飼料(0.5%減)、スクラップ・リサイクル材料(0.4%減)は前月を割り込んだ。

上部へスクロール