ZF―過去最高の受注をBMWから獲得―

自動車部品大手の独ZFフリードリヒスハーフェンは4日、自動車大手のBMWからエンジン車・ハイブリッド車用トランスミッションを受注したと発表した。受注高は100億ユーロのケタ台の前半で、同社史上最大。メディア報道によると約200億ユーロに上るもようだ。

今回注したトランスミッションは2022年から西南ドイツのザールブリュッケン工場で生産する。その後アメリカ大陸と中国の工場でも手がける予定だ。

自動車業界ではエンジン車から電気自動車(EV)へと需要が今後、移行していくと、エンジン関係の雇用が大幅に失われると予想される。ZFのヴォルフヘニング・シャイダー社長はこの事情を踏まえ、今回の受注獲得により、20年代はエンジンに絡んだ部品分野での人員整理を回避できるとの見通しを明らかにした。同社の国内雇用5万人のうち約1万1,500人はエンジンに直接関係する業務に従事している。

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