ダイムラー―第1四半期のEBITが16%縮小―

自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)が4月26日発表した2019年1-3月期(第1四半期)決算の営業利益(EBIT)は前年同期比16%減の28億200万ユーロと大きく落ち込んだ。販売不振のほか、ディーゼル車の排ガス不正問題やトラック部品の供給難、ロシアとアルゼンチンにあるトラック工場の生産能力調整が響いた格好で、株主帰属の純利益も8%減の20億9,500万ユーロへと縮小した。売上高は横ばいの396億9,800万ユーロだった。

主力の乗用車部門ではEBITが37%減の12億9,800万ユーロへと後退した。市場の低迷やモデルチェンジ、競争の激化で水準が押し下げられた。同売上高は8%減の212億ユーロで、売上高営業利益率は前年同期の9.0%から6.1%へと大幅に下落した。

トラック部門のEBITは10%減少。バンとバスの2部門は赤字へと転落した。

金融サービス部門は121%増の12億900万ユーロと大きく拡大した。移動サービス事業を同業のBMWと合弁化したことで水準が7億1,800万ユーロ押し上げられた。

上部へスクロール