ドイツ連邦統計局は23日、第1四半期(1~3月)国内総生産(GDP)統計の詳細を発表した。それによると、前期比の実質成長率(物価・季節要因・営業日数調整値)は0.4%で、速報値と変わりなかった。個人消費(民間最終消費支出)が大きく伸びて全体が強く押し上げられた格好だ。
個人消費は1.2%増となり、上げ幅は前期の0.3%から大幅に拡大した。このほか設備投資が1.2%増、建設投資が1.9%増と好調だった。政府最終消費支出は0.3%減となり、2四半期ぶりにマイナスとなった。内需全体では0.2%の伸びを記録した。
輸出は1.0%増となり、伸び率は前期の0.6%から0.4ポイント拡大した。輸入は0.7%増で、伸び率は前期と同じだった。
GDP成長率0.4%に対する項目別の寄与度をみると、個人消費は0.6ポイントで、前期の0.1ポイントから大きく拡大。建設投資と設備投資もそれぞれ0.2ポイント、0.1ポイントとプラス成長に寄与した。
在庫調整はマイナス0.6ポイントとなり、2四半期連続で大きな押し下げ要因となった。その影響で内需全体の寄与度は0.2ポイントにとどまった。
外需は輸出の伸びが輸入を上回ったことから寄与度が0.2ポイントとなり、久しぶりにプラス成長に貢献した。