ドイツ連邦統計局が28日発表した4月の輸入物価指数は前年同月比1.4%増となり、上げ幅は3カ月ぶりに縮小した。エネルギーの上昇率が前月の6.7%から3.3%へと狭まったことなどが反映された格好。エネルギーを除いた輸入物価は1.1%増だった。
エネルギーでは電力が13.0%、原油が9.9%、石油製品が7.6%上昇。石炭(8.0%減)と天然ガス(7.9%減)は前年同月を大きく割り込んだ。
中間材は1.1%の上昇(前月は同1.3%)。鉄鉱石(27.6%増)と貴金属(13.3%増)で上げ幅が大きかった。非鉄金属鉱石は1.8%増。電子部品は5.4%下落した。
非耐久消費財は1.7%上昇した(前月は同1.5%)。革製品(3.7%増)と衣料品(3.4%増)、牛乳・乳製品(2.7%増)が前月に引き続き平均を上回る伸びとなった。
投資財は0.6%上昇した(前月は同0.7%)。機械が1.8%増、自動車・自動車部品が0.7%増と投資財の平均を上回る伸びを記録。スマートホンとタブレットPCはそれぞれ9.7%、8.1%低下した。
農産物は2.5%増となり上げ幅は前月の同0.5%を大きく上回った。じゃがいもが24.9%、豚が20.2%上昇。リンゴとコーヒー生豆はそれぞれ17.5%、9.6%下落した。
4月の輸入物価指数は前月比では0.3%上昇した。エネルギーは1.4%増で、エネルギーを除いたベースでは上げ幅が0.1%だった。エネルギーでは電力が24.3%、原油が6.0%、石油製品が3.3%上昇。天然ガスは6.4%、石炭は6.1%低下した。
4月の輸出物価指数は前年同月比で1.3%、前月比で0.2%それぞれ上昇した。