独ディスカウントスーパー大手のアルディ・ズードとアルディ・ノルトは11日、量り売り野菜・果物用の包装材を今夏から有料にする計画を発表した。小売店が顧客に無料で提供する樹脂袋が深刻な海洋汚染を引き起こしていることを踏まえた措置。両社は樹脂製レジ袋を昨年末で廃止し、成果を上げたことから、さらに踏み込んだ措置を取る。
欧州のスーパーなどでは野菜や果物の多くが量り売りされている。顧客は売り場に置かれた樹脂袋にトマトやリンゴを欲しい量だけ詰め込んで購入する。その意味で無駄がないものの、樹脂袋は石油を原料としていることから、環境上の問題がある。
アルディはこれを踏まえ、今夏からサトウキビの廃材を原料とする生分解性の量り売り袋へと切り替える。料金は1枚1セント。今秋には再利用可能な量り売り袋も販売する予定だ。
アルディの競合レーベ、エデカなどは再利用可能な有料の量り売り袋をすでに導入している。ただ、無料の樹脂袋をこれまでに引き続き提供していることから、多くの顧客は樹脂袋を利用。有料量り売り袋の利用者は少ない。