独企業景況感14年11月以来の低水準に

Ifo経済研究所が24日発表した6月のドイツ企業景況感指数(2015年=100)は前月を0.5ポイント下回る97.4となり、14年11月以来の低水準へと落ち込んだ。同指数の低下は3カ月連続。今後6カ月の見通しを示す期待指数が1.0ポイント減の94.2と大きく下落し足を強く引っ張った。現状判断指数は0.1ポイント増の100.8とわずかながら改善し、3カ月ぶりに上昇へと転じた。

部門別でみると、製造業の景況感指数は10カ月連続で落ち込んだ。現状判断が13カ月連続で悪化。前月に持ち直した期待指数も再び下落した。受注残の減少が響いた格好だ。

サービス業の景況感指数は2カ月連続で低下した。期待指数が大幅に悪化し、全体が強く押し下げられた。現状判断はやや改善した。

流通業では現状判断と期待指数がともに上昇した。期待指数は卸売業、現状判断指数は小売業がけん引した。

建設業の景況感指数は4カ月ぶりに落ち込んだ。現状判断と期待指数がともに下落した。景況感の水準自体は極めて高い。

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