製薬大手の独バイエル(レバークーゼン)は10日、皮膚フローラ(常在細菌叢)の研究で米スタートアップ企業アジトラ(Azitra)と協業すると発表した。皮膚の健康に寄与する細菌をベースとする新タイプの天然スキンケア製品を開発する。敏感な肌や湿疹ができやすい肌を持つ人を念頭に置いている。
皮膚フローラは皮膚に生息する微生物の集団。肌の健康を大きく左右する要因で、腸内フローラと同様に「善玉菌」と「悪玉菌」がある。
アジトラはエール大学の研究者が2014年に設立した企業で、善玉菌である表皮ブドウ球菌を研究・開発している。バイエルは同社の開発した菌をベースにアトピー性皮膚炎、ニキビ、酒さなどの治療薬を開発していく。