ドイツ連邦カルテル庁は13日、国内の農薬卸売会社が違法な価格カルテルを長年に渡って結んでいたとして計7社に総額1億5,460万ユーロの制裁金支払いを命じたと発表した。
カルテルは1998年から、同庁が立ち入り調査を実施した2015年3月まで行われていた。大手4社が主導する形で価格リストを毎年春と秋の2回、示し合わせるなどしていた。
カルテルには計13社と業界2団体が関与。カルテル庁は今回、調査の終了した8社を対象に処分を発表した。8社のうち最初に通報して調査にも協力したバイゼーレンを除く企業に制裁支払いを命じた。制裁を受けたのはアグラフィス・ライフアイゼン、アグロ・アグログロースハンデル、バイワ、BSLベトリープスミッテル・サービス・ロジスティク、ゲトライデ、ライフアイゼン・ヴァーレンの7社。同庁は3社と業界2団体に対する調査を中止しており、現在は2社を対象に調査を進めている。