畜産経営が大型化、養豚事業者は10年で35%減少

畜産経営の大型化がドイツで進んでいる。連邦統計局が22日発表したところによると、国内の養豚事業者数は2019年に2万1,600戸となり、10年の3万3,400戸から35%減少した。農家(農業事業者)の数は減少傾向にあるものの、養豚では減少のスピードが特に速いという。

国内の19年の豚飼育数は10年比2%減の約2,600万頭で、大きな変化がなかった。頭数がほぼ同数にとどまるなかで事業者数が大きく減ったのは、小規模事業者が「死滅」へと向かっているためだ。頭数100頭未満の事業者は4,200戸から1,700戸へと60%減少。500~999頭と1,000~1,999頭の事業者もそれぞれ32%、8%縮小した。

一方、2,000頭以上の事業者は35%増の2,700戸に拡大。5,000頭以上は300戸から500戸へと67%も増えた。

同様の傾向は養牛事業者にも当てはまる。養牛施設の数は10年から19年にかけて23%減少。200頭以上の施設が14%増えたのに対し200頭未満の施設は26%減少した。

経営の大型化についていけない農家では風力発電や太陽光発電など農業以外の収入源を確保する動きが強まっているという。

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