ドイツ連邦統計局は13日、1月の消費者物価統計の詳細を発表した。それによると、インフレ率(ドイツ基準)は前年同月比が1.7%、前月比がマイナス0.6%で速報値と変わりがなかった。エネルギーは前年同月比3.4%増と大きく上昇しており、エネルギーを除いたインフレ率は1.5%だった。
エネルギーでは軽油が前年同月比6.1%増、ハイオクガソリンが5.0%増となり、全体を強く押し上げた。電力と天然ガスもそれぞれ3.9%、2.5%の幅で上昇した。暖房用灯油は0.8%下落している。
食料品の上げ幅は2.3%で、前月の同2.1%から拡大した。食肉・肉製品が6.1%、果物が6.0%上昇して、全体を押し上げた。果物は0.8%減となり、2カ月連続で下落した。エネルギーと食料品を除いた基礎インフレ率は1.5%だった。
エネルギーと食料品以外では新聞・雑誌(5.3%増)、たばこ(4.4%増)で上げ幅が大きかった。
消費者物価に占める比重が53%に上るサービスは1.5%増となり、上げ幅は前月を0.3ポイント下回った。教育が2.3%、パック旅行が2.0%低下。自動車整備・修理は4.7%上昇した。
前月比では季節柄、パック旅行が28.7%減、衣料品が6.3%減、靴が4.0%減と大幅に落ち込んだ。また、年初から電車に付加価値税の軽減税率が適用されたことから、長距離鉄道料金が10.0%下がった。エネルギーは1.4%増、食料品は0.8%増で、エネルギーと食料品を除いた基礎インフレ率はマイナス1.0%に上った。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比が1.6%、前月比がマイナス0.8%で、こちらも速報値と変わりがなかった。