1月輸出2.1%減少、中国向けは-6.5%に

ドイツ連邦統計局が9日発表した1月の輸出高(暫定値)は前年同月比2.1%減の1,065億ユーロとなり、2カ月ぶりに落ち込んだ。輸入高は1.8%減の927億ユーロで、貿易収支の黒字幅は4.1%減の139億ユーロへと縮小。経常黒字も5.7%減って166億ユーロとなった。

輸出はユーロ圏向けが1.8%、欧州連合(EU)のユーロ非加盟国向けが2.9%、EU域外向けが2.0%の幅で落ち込んだ。減少幅は同月末でEUを離脱した英国(16.3%減の71億ユーロ)と、新型コロナウイルスの感染が深刻な中国(6.5%減の73億ユーロ)向けで大きい。統計局は、中国向けの輸出減が新型コロナの影響によるかどうかは現在、手元にあるデータだけでは判断できないとしながらも、その可能性は排除できないとの見方を示した。

輸入はユーロ圏からが5.4%減と大きく後退し、EU域外も0.9%落ち込んだ。EUのユーロ非加盟国は英国が14.5%増の32億ユーロと好調で、3.0%増の180億ユーロへと拡大した。

中国からの輸入高は0.5%減の105億ユーロだった。1月に輸入された中国製品は新型コロナの流行が本格化する前に同国から出荷されており、減少はコロナと無関係とみられる。

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