ボッシュ―63工場を閉鎖中―

自動車部品大手の独ボッシュ(シュツットガルト)は4月29日、新型コロナウイルスの感染拡大を受けて世界の工場を現時点で63カ所、閉鎖していることを明らかにした。中国工場が再稼働したことからピーク時の約100カ所から減少したものの、依然として多い。フォルクマー・デンナー社長は22工場が停止している欧州で5月から操業を再開する意向を表明した。

新型コロナの影響で第1四半期(1~3月)の売上高は前年同期比で7.3%減少した。危機がグローバル化した3月に限ると前年同月比の減収幅が17%に上る。

同社は世界の自動車生産台数が今年は少なくとも20%減少すると予想している。新型コロナ危機の先行きを読めないため、業績予測の提示を控えているものの、デンナー社長は最大限の努力を通して少なくとも収支トントンを実現する考えを表明した。

2019年12月期の営業利益は33億ユーロとなり、前期の55億ユーロから40%減少した。売上高は約780億ユーロで、売上高営業利益率は4.2%にとどまった。事業売却の押し上げ効果を除いたベースでは3.5%と一段と低い。

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