化学大手の独BASF(ルートヴィヒスハーフェン)は18日、プラットホームベースの移動サービスを手がける中国の滴滴出行と戦略協業合意したと発表した。環境性能の高い塗料を供給するとともに研修などの技術サービスを提供する。
広東省江門市の研究・生産拠点で開発する中国市場向けの自動車修理用塗料を供給する。同塗料は有害な揮発性有機化合物(VOC)の排出量が少なく、中国の様々な都市が制定する厳しい基準をクリア。BASFが「RODIM」ブランドで提供する塗装作業関連製品を用いて使用することで作業と仕上がりが改善されるという。
滴滴はタクシー配車や相乗りなどの移動サービスを提供する中国最大手企業。同国で車両塗装拠点を現在、25カ所運営している。フランチャイズも含め年末までにこれを国内外で200カ所以上に拡大する計画だ。BASFと戦略協業することで、塗装過程を標準化し効率アップを図る。