コベストロ―サステナブル素材で樹脂製造へ、ネスレが原料供給―

化学大手の独コベストロ(レバークーゼン)は5月27日、スイス食品大手のネスレと戦略協業すると発表した。これまで使用してきた石油系原料の代わりに、ネスレが提供するサステナブル素材を利用してポリカーボネートを製造。循環経済化に向けた自社と顧客産業の取り組みを推進・支援していく。

ネスレは廃油脂や残油脂など再生可能な原料から炭化水素を数千トン製造。コベストロに供給する。コベストロはこの炭化水素を用いてポリカーボネートを生産する。同ポリカーボネートは石油系原料を用いた場合と同じ生産技術で製造できるうえ、従来品と同等の品質を保つことができるという。

コベストロが供給する同ポリカーボネートはヘッドランプ、LED照明、電子・医療機器などに投入できる。

コベストロとネスレは協業関係をポリカーボネート以外の素材にも拡大する意向だ。

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