ドイツ連邦統計局が19日発表した同国の2019年12月末時点の人口は8,316万6,700人となり、過去最高となった前年末を0.2%上回った。増加は9年連続。外国人の流入がこれまでに引き続き人口を押し上げている。
国外からの人口流入は国外への流出を約30万人、上回った。このため、出生数が死亡数を16万1,000人、下回ったにもかかわらず、人口が拡大した。
ドイツ国籍保有者は7,280万人で、0.2%減少した。外国籍保有者は3.1%増の1,040万人となり、人口に占める割合は12.2%から12.5%へと上昇した。
人口の増加率が最も大きい州はベルリンで、0.7%に上った。これにバイエルン、ブランデンブルク、ヘッセンの3州が0.4%で続く。ブランデンブルクはベルリンを取り囲む位置関係にあることから、ベルリンの人口拡大の効果が州境を超えて波及している。
減少幅が最も大きかったのは東部のザクセン・アンハルトで、0.6%に達した。これにテューリンゲンが0.5%、ラインラント・ファルツが0.4%、ブレーメンが0.3%で続く。
東部州全体(ベルリンを除く)では0.2%減少した。ブランデンブルクを除いてすべて縮小している。
西部州(ベルリンを除く)は0.2%増加した。減少したのは経済が低迷するラインラント・ファルツとブレーメンの2州だけだった。