情報通信業界の景況感が安定化

Ifo経済研究所の調査をもとに情報通信業界連盟(Bitkom)が3日発表した独情報通信技術(ICT)業界の8月の景況感指数(現状判断を示す指数と今後6カ月の見通しを示す期待指数の中央値)は12.4となり、前月を1.1ポイント上回った。同指数は新型コロナウイルス感染症の流行を受けて大幅に悪化したものの、3月に底打ち。8月は増加幅が鈍ったものの数値の上昇が続いたことから、Bitkomは「景況感は安定してきた」としている。

現状判断指数が3.9ポイント増の19.6ポイント(現状を「良い」とする回答の割合から「悪い」とする回答の割合を引いた数=DI)へと上昇し、全体が押し上げられた。期待指数(今後の見通しを「良い」とする回答の割合から「悪い」とする回答の割合を引いた数=DI)は1.1ポイント減の12.4ポイントへとやや低下した。ただ、見通しを「良い」とする企業は「悪い」とする企業を大きく上回っており、業界の先行きは明るい。新型コロナの流行でデジタル化の動きが急速に高まったことが追い風になっている。

これを受け価格の見通しに関する指数(DI)は3.3ポイント増の4.7ポイントへと上昇。雇用の見通しに関する指数(DI)も1.3ポイント増えて12.5ポイントとなった。

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