BMW―中国合弁の電池生産能力倍増―

高級車大手の独BMW(ミュンヘン)は14日、中国合弁の華晨宝馬汽車(BBA)が瀋陽市鉄西区にある工場で電池生産施設の竣工式を行ったと発表した。同国の電動車需要拡大に対応するために、BBAの電池生産能力を2倍強へと引き上げた。BBAは同市大東区の工場でも電池生産に向けて準備を進めている。

鉄西工場にある既存の電池生産施設を補完する形で新施設を開設した。BMWの最新電池(第5世代電池)を製造。まずは大東工場で今月中に生産を開始する電気自動車(EV)「BMW iX3」向けに供給する。

BMWの第5世代電池は従来品に比べ質量当たりのエネルギー密度が約20%向上。また、寿命と安全性が高まっている。希少な資源であるコバルトの使用比率は3分の2低い。同電池を量産するのは鉄西工場が初めて。

鉄西、大東両工場では中国市場向け車両を昨年、合わせて53万台強、生産した。前年比で9%以上、増えており、今後は生産能力を65万台へと拡大する計画だ。

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