自動車部品大手の独ボッシュと企業資源計画(ERP)ソフト大手の独SAPは9日、デジタル業務プロセスの統合に向けて戦略パートナーシップを締結したと発表した。バリューチェーンに沿った会社データの交換や使用を管理する新たな標準を創出。企業内・企業間プロセスの調和・自動化を通した大幅な効率アップを支援していく。
企業では現在、受注、入力、生産、出荷、請求などの業務プロセスがそれぞれ別のシステムで処理されていることが多く、無駄が多い。両社はこれをひとつのシステムで自動処理できるようにする。
両社は同システムをボッシュの実際の業務プロセスを利用して作成。他の企業も使用できるようにする。主にメーカーを顧客として想定している。ボッシュはグローバルなサプライチェーンと生産拠点を持つ自動車産業にとって大きな意味を持つと強調した。