空港発着枠ルールの一時緩和、3月末まで延長

欧州連合(EU)の欧州委員会は14日、新型コロナウイルスの感染拡大で大打撃を受けている航空業界の支援策として実施している空港の発着枠に関する規制緩和を2021年3月27日まで継続すると発表した。10月24日が期限だったが、航空旅客需要が依然として低迷し、近い将来にコロナ禍前の水準まで回復する見込みがないことから延長する。

EUでは航空各社が域内の空港で割り当てられた定期便の発着枠の利用率で80%を割り込むと、それを取り上げるルールがある。欧州委はEUを中心とする航空会社が新型コロナウイルスの感染拡大で旅客が急減しているなか、発着枠を確保するために乗客がゼロでも運航し、経営を一層圧迫する事態を避けるため、利用率が80%以下になっても発着枠を維持できるようにする特別措置の導入を3月に決め、実施している。

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