ドイツ連邦統計局が29日発表した9月の消費者物価指数(速報値)は前年同月比で0.2%低下した。インフレ率がマイナスとなるのは2カ月ぶり。新型コロナ危機で冷え込んだ景気のてこ入れ策として付加価値税(VAT)が7月1日付で引き下げられたことから、インフレ率自体は7月がマイナス0.1%、8月が0.0%と極めて低い水準が続いている。
9月はエネルギー価格が7.1%低下し、全体を強く押し下げた。下げ幅は前月の6.3%から拡大している。食料品は0.6%上昇したものの、上げ幅は前月の0.7%をやや下回った。物価に占める比重が53%に上るサービスは上げ幅が前月と同じ1.0%だった。
前月比のインフレ率はマイナス0.2%で、前月の同マイマス0.1%から低下した。
欧州連合(EU)基準のインフレ率は前年同月比と前月比がともにマイナス0.4%だった。