フルタイムで働くドイツの被用者の勤務時間は昨年、週41時間だったことが、連邦統計局の発表で分かった。勤務時間が48時間を超える人は全体の9.7%と、10人に1人が該当。性別では男性が11.7%と女性(5.8%)の2倍に上っている。
48時間超の労働をする人の割合は年齢が上がるほど高く、55~64歳では12.8%に達した。15~24歳は1.5%にとどまる。管理職は一般的に年齢が高いという事情が背景にある。
土曜日に恒常的ないし定期的に勤務する人は全体の24.1%を占めた。日曜日に働く人は12.8%。農業分野の専門人材とサービス業で週末勤務の比率が高い。
同一の勤務先に10年以上、務める人の割合は44.3%だった。10年前の2009年は同47.5%に上っており、転職する人はやや増加している。
勤務先を10年以上、変えない人は55~64歳の層で最も多く、68.8%に達した。これに45~54歳が56.9%、65歳以上が48.1%で続く。年齢が高い被用者は若年層より職歴が長いほか、転職のチャンスが少なくなるという事情が背景にある。65歳以上で同割合が下がるのは退職・再就職する人がいるため。