ムーベル―B2Cに経営資源を集約―

自動車大手の独ダイムラーとBMWは22日、バスや電車など様々な交通手段を連携させるマルチモーダル分野の合弁会社ムーベル・グループ(ベルリン)を分割すると発表した。企業向け(B2B)と公的機関向け(B2G)事業をドイツ鉄道(DB)の当該子会社モビメオ(Mobimeo)と合併。ムーベルの事業を消費者向け(B2C)事業に絞り込む。

モビメオは現在、DBの完全子会社。ムーベルのB2B、B2G事業が加わることで今後はダイムラーとBMWを含む3社の合弁となる。過半数資本はDBが保持する。DBのベルトルト・フーバー取締役(旅客輸送担当)は、鉄道、バス、カーシェアなど幅広い移動手段を包括的に連動させた公共交通機関のアプリを求める消費者が増えていることを指摘。今回の取引は1枚のチケットでドイツ国内の様々な交通機関を利用できる「ドイチュラントチケット」構想の実現に寄与すると強調した。ムーベルからは従業員およそ75人がモビメオに移籍することになる。

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