自動車大手の独ダイムラー(シュツットガルト)は20日、筆頭株主の中国同業、浙江吉利控股集団と次世代ハイブリッド車(HV)用のパワートレイン開発で協業すると発表した。規模の効果を引き出しグローバルレベルで競争力を強化する狙い。協業には開発のほか、調達、産業化、効率改善策が含まれる。
両社が世界的に展開する研究・開発網を活用してハイブリッド車用の高効率ガソリンエンジンを共同開発する。同エンジンは欧州と中国にある両社のパワートレイン工場で生産。ダイムラーの乗用車子会社メルセデス・ベンツと、ボルボ・カーズを含む吉利系ブランドの車両に搭載する。中国で生産するエンジンについてはグローバル市場に供給することを視野に入れている。
メルセデスでは今回の吉利とのプロジェクトを、新設の事業ユニット「メルセデスベンツ・ドライブ・システムズ」が担当する。