EU、キュアバックともワクチン調達で正式契約

欧州連合(EU)の欧州委員会は17日、新型コロナウイルスのワクチン調達をめぐり、独バイオ医薬品会社キュアバックとの正式契約を承認したと発表した。最大4億500万回分を確保する。欧州委が締結したワクチン供給契約は、米製薬大手ファイザーと独バイオ医薬品ビオンテック連合に続き5件目。これで少なくとも合計12億回分を確保したことになる。

キュアバックはメッセンジャーRNA(mRNA)を利用した新型コロナのワクチン開発を進めている。同社は6月に臨床試験を開始し、11月初めに初期の治験で免疫反応が確認されたと発表した。キュアバックにはドイツ政府や英グラクソ・スミスクライン(GSK)、カタール投資庁などが出資しており、7月には欧州投資銀行(EIB)が7,500万ユーロの融資を決定した。欧州委は同社との間で8月にワクチン確保に向けた予備的交渉を終えていた。

キュアバックとの供給契約は、同社のワクチンが欧州医薬品庁(EMA)から承認された場合、EUはまず2億2,500万回分を購入し、追加で最大1億8,000万回分を調達できるという内容。

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