製造業輸出見通しが大幅悪化

Ifo経済研究所が11月25日に発表した独製造業の11月の輸出期待指数(DI)は前月の7.0ポイントからマイナス2.1ポイントへと9.1ポイント減少し、5月(-25.7ポイント)以来の低水準を記録した。マイナスの領域に沈むのは5カ月ぶり、減少は2カ月連続。クレメンス・フュスト所長は、「欧州の多くの国におけるコロナ感染第2波の激しさが輸出を圧迫している」と述べた。

Ifoは月例の企業景況感指数調査の一環でメーカー約2,300社を対象に今後3カ月の輸出見通しを質問。メーカーは「増加する」「横ばい」「減少する」のなかから1つを選んで回答する。「増加」回答の割合から「減少」回答の割合を引いた数が輸出期待指数となる。

11月はこれまで好調だった自動車、食品産業で見通しが大幅に悪化した。機械と金属は横ばい。化学はこれまでに引き続き輸出増との回答が輸出減を上回った。電機も好調だ。