保険大手の独アリアンツ(ミュンヘン)は2日、オーストラリアの金融大手ウエストパック銀行から損保事業を取得することで合意したと発表した。小規模買収を通して国外事業を強化する戦略の一環。ウエストパック銀行の支店を通して販売するアリアンツの保険商品の種類を拡大することも取り決めた。
同銀の損保事業は保険料収入が今年、3億4,000万ユーロに上る見通し。アリアンツは同事業を7億2,500万豪ドル(4億4,300万ユーロ)で買収する。買収手続きは現地当局の承認を経て来年下半期に完了する見通し。
アリアンツは自社の自動車、旅行保険商品などを2015年からウエストパック銀の支店で販売してきた。今後はさらに家財保険などの販売も委託する。